初めてのビブラートに最適!音程を変えるビブラートの出し方と練習法

音程を変えるビブラートの出し方

前回の記事「ビブラートとは」ではビブラートには様々な種類があることを紹介しました。今回はその中の一つ、音程を変えるビブラートの特徴や出し方についてお伝えします。

このビブラートはとても簡単にかけられます。また、ビブラート全体のコツがつかめるので他のビブラートの習得にも役立ちます。

「とりあえずビブラートをかけてみたい」と思ったら、まずはここから始めてみましょう。

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目次

音程を変えるビブラートとは

そもそもビブラートとは、息を強弱させることで声を揺らすテクニックのことです。

そして、体のどの場所で息を強弱させるかによって、ビブラートのかけ方が変わってきます。ビブラートの一覧で紹介した「横隔膜でかけるビブラート」「喉でかけるビブラート」「顎でかけるビブラート」がそれに当たります。

しかし、この音程を変えるビブラートは少し特殊です。

なぜなら、他のビブラートのように体の場所を使って声を揺らすのではなく、音程自体を変えて声が揺れているように聴かせるテクニックだからです。

なので、厳密にはビブラートと呼べるかは微妙なのですが、分かりやすいようビブラートの一つとして紹介しています。

音程を変えるビブラートを出すポイント

次に、このビブラートを練習する上でのポイントをお伝えします。このビブラートのポイントは、声の大きさを揃えること。そして力み過ぎないことです。常に一定の声の大きさでリラックスを心がけましょう。

音程を変えるビブラートの出し方

それでは、ここから具体的なトレーニングを始めていきましょう。

STEP1:真っ直ぐ発声する

まず一息で「あーー」と長めに発声してみてください。声の音量が変わらないように注意しましょう。

STEP2:音程を上げ下げして発声する

次に、STEP1で出した声の音程から音を下げ、音程を変えてみましょう。特に決まりはないですが、最初は半音下げるのがいいと思います。

さっきのように一息で「あーー」と言いながら音程を上げ下げしてみてください。例えば『ファ』の音からスタートしたなら「あーー」と言いながら『ファーミーファーミーファー』といった具合です。

もし鍵盤をお持ちなら、鍵盤を使いながら出しやすい音域を探してチャレンジしてみましょう。鍵盤がない方でも以下のような無料の鍵盤アプリが複数出ているので、こちらをインストールして使ってみるのもオススメです。

[appbox appstore 531263194]
[appbox googleplay com.virtualpiano.musicalkeyboard]

大切なのは響かせる場所を変えないこと

いかがだったでしょうか。練習内容としては上でお伝えしたようにたった2STEPとシンプルですが、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。

文字だと説明しにくいですが、平たく言えば声質を変えないよう「棒読み」を意識することです。最初は大きく音程を変えて、慣れてきたら少しづつ早く変えていくとビブラートらしい声が出てきますよ!

おまけ:元の音から上げるビブラートにも挑戦!

練習のおまけとして、元の音程から上げるビブラートにも挑戦してみましょう。やり方はさっきと同じです。

例えば『シ』の音から始めたなら、『シードーシードーシードー』と音程を変えてみてください。やはりポイントは「棒読み」です。

どうですか?さっきとは少し印象の違うビブラートがかかると思います。これだけでも、あなたは2つのビブラートを操れることになります。

音程を変えるビブラート上達のためのプラスα

最後にこのビブラートを習得する上で役に立つ2つのスキルを紹介します。これらができるとより、美しいビブラートを出せるので、ぜひチェックしてみてください。

正しい発声

歌に必要な発声を正しく覚えることで、弱々しい声になることなく声を安定させることができます。「歌の基本から身につけたい」って場合はまず、こちらから始めてみましょう。

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腹式呼吸

腹式呼吸ができると息の使い方を大きく安定させられます。そして息が安定することで、声もブレなくなるのです。

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まとめ

このビブラートを身につける上での最大のポイントは一定の波です。音程を変えるタイミングをしっかり意識して、声が揺れる感覚を身につけましょう。

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この記事を書いた人

吉祥寺・渋谷・調布のボイストレーニングスタジオチップルの教室情報や、読むだけで歌が上達するための知識など発信していきます。

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